【事例紹介】特殊海上コンテナでの輸入

今回は特殊コンテナで新品の設備機械を輸入させていただきました。

  • 輸送ルート:上海港(中国)→名古屋港(日本)
  • 貨物内容:設備機械と部品
  • 外箱サイズ:①3200*2600*2550mm ②3200*2600*2550mm ③1100*800*1300mm
  • 貿易条件:FOB(Free On Board、本船渡し条件)

     

    今回は、立て続く台風に振り回されるなかでの納期との戦いでした。

    また、梱包後の貨物の構造とサイズのため、日本での「特車申請」が必要でした。

    *特車申請は、「幅・長さ・高さ・総重量などが基準値を超える車両」や、積載物を含めた状態で基準を超える場合に必要となる。基準値の例としては、幅2.5m、長さ12m、高さ3.8m、総重量20tが挙げられる。これらの基準を1つでも超える場合、道路管理者への申請が必要となる。
    特殊車両通行制度には、従来の「特殊車両通行許可制度」と、令和4年4月から導入された「特殊車両通行確認制度」がある。通行確認制度では、事前に登録された車両についてオンラインで即時に通行可能な経路を確認でき、複数経路の表示や手続きの簡略化が可能となる。

    最終納品先への輸送ルートを調査すると、特車申請の許可が下りるまで相当な時間(2~3ヵ月)を要することが予想されました。加えて、8月、9月と立て続く台風の影響のため、アジア域内の船舶スケジュールは混乱を極めている状況でした。そのような悪条件と納期は絶対厳守との狭間で、「内貨に切り替えたコンテナを倉庫へ横持させ、デバンニング、その後、すぐに増トンウィング車へ積載し、納品する」という打ち手に切り替えました。

    名古屋港到着が9月28日(月)早朝で、納品が30日(水)午後である中、通関、倉庫、トラックの関係者が一丸となって動いてくださったおかげで納期を死守することができました。
    特に倉庫は残業をしてまでコンテナ開梱作業を全うしてくれました。

    振り返ると、9月10日に名古屋入港予定で余裕を持った段取りをしていたたにも関わらず、台風とその後の船舶混乱のために約20日間もの貴重な時間資源を失うこととなりました。

    気候変動の影響はこのような姿で、我々の日常の物流にも大きな影響を及ぼしています。

    以下、今回の事例から得た教訓です。

    ・特殊コンテナ(1 x 40 Flat Rack Container)の回漕日数の考慮

    ・特車申請で要する日数

    ・季節(悪天候)を考慮した余裕のある発注と納品までのプランニング

    ・名古屋港での船側取りのため、港湾と運送関係者との常日頃からの親密な連携

    ・いざという場合にも無理な要求を理解し、受け入れてくる関係者との人間関係の構築

名古屋港税関

現在は新しい挑戦をしたがらない風潮、安易な転職や業界チェンジで“その道”に精通したプロフェッショナル人間が育ちにくい社会、喜怒哀楽を乗り越えた人間関係の構築をしたがらない世相を踏まえると、益々、当社が行っている仕事はこれからも顧客の問題解決のお役に立てると実感したプロジェクトでした。



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